出来ればこのことはフローラさんの耳には入れず、内緒にしておきたい。
画像を見るとフローラさんは性格良さげで血色のいい快活そうな美人。
フローラさんの「腸内フローラ」はコンディション抜群に整ってそう。よいフローラさんなら「わたしはべつに気にしなくてよ(微笑)」と言ってくれるだろうけど。
でもちょっと機嫌が悪けりゃ「オイ、テメェあたいを誰だと思ってんだよ!」と喧嘩腰。
普通のときのフローラさんはニコニコ笑っていそう。よいフローラ、悪いフローラ、普通のフローラと、3役を演じ分けるのは、もちろん中原理恵さんでしょう。名コメディエンヌ。
来月、私は初めて大腸内視鏡検査をすることになっています。
でもその頃はもう週刊朝日は休刊しているので、私の腸内環境はいったいどんな塩梅なのかのご報告もしたいのですが、それは『ないものねだりの子守歌』なのね。中原理恵「東京ららばい」より。
春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/1978年、千葉県生まれ。落語家。2001年、日本大学芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。この連載をまとめたエッセー集の第1弾『いちのすけのまくら』(朝日文庫、850円)が絶賛発売中。ぜひ!
※週刊朝日 2023年6月2日号