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Q:自分で検査する場合、注意点はありますか?
A:使うキットの種類や検査する時期に注意を。陰性と出ても過信しないで。
尾崎「検査は採取方法により偽陰性になることもあるので、必ずキットの説明書をよく読み正しく検体を採取してください。検査時期が早すぎると、体内でウイルスが十分に増えていなくて、感染しているのに感染していないという偽陰性になる恐れがあります。わずかに体調不良を感じ始めた直後ではなく、体調不良を感じ始めて2日目ぐらいに検査して下さい。ただし、体調不良の感じ方には個人差があります。高熱が出ていればすぐに検査して下さい。また、最初の検査が陰性でも、24時間空けて再度、検査すれば、より正確に結果がわかります。
検査には、厚労省が『体外診断用医薬品』として承認した検査キットを使って下さい。『研究用』は精度などが落ちます。承認されているかどうかは厚労省のサイトで確認できます」
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Q:新型コロナウイルスの感染者数や死亡者数の調査はどうなりますか?
A:全数把握はなくなり、週1回の報告になる。死亡者数の日々の報告もなくなる。
感染者数の把握は今後、季節性インフルエンザと同じように、全国約5千カ所の指定された定点医療機関から週1回報告を受ける「定点把握」に変わる。
死亡者数は、「人口動態統計」をもとに把握される。総死亡者数の把握に2カ月、死因別の死亡数の把握に5カ月かかるとみられる。
(科学ジャーナリスト・大岩ゆり、編集部・川口穣)
※AERA 2023年5月15日号
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