“世界一熱いアイドル”、大ピンチである。
昨夏からセルフプロデュースでのソロ活動をスタートさせた、ゆらぴこさん。
今年の2月から、ソロでの47都道府県全国ツアーをスタートさせた。場所によって集客も当然変わる。交通費もかさむ。4月末までに9ヵ所をまわったが、なかなか大変な道のり。このままでは破産まっしぐらだとSNSで告白したりもした。
「これまでの貯金や、みんなが買ってくれるチェキ代などでなんとかやれています(笑)。遠征での赤字は想定していましたが、せめて東京でやる、ツアー以外のライブやイベントぐらいは、もっと東京周辺の“ぴこぴこ族(ゆらぴこさんのファンの総称)”に集まってほしい(笑)」
一昨年解散した、自身もメンバーだったパンクロックアイドルグループがメンバーによるセルフプロデュース活動だったため、ある程度のノウハウはある。
「結成したときのメンバー4人で貯金などから7万円ずつ出し合って、それを最初の楽曲や衣装、デビューライブの資金の一部にあてました。私たちにとっては大金でした(笑)」
当時のゆらぴこさんは、主に各方面への交渉や連絡を担当した。
「交通費がこれだけかかるので、このぐらいいただけますか? と、煙たがられるかもしれないことを私がやるようにしました。最初の交渉は私ですが、ライブハウスや撮影の打ち合わせはメンバー全員で行くことが多かったです。『みんなで来るんですね!』とよく驚かれました(笑)」
現在のソロ活動もそうだが、楽曲の振付などはゆらぴこさん自身で行う。
「ただセルフの場合、それをなかなか客観視できない。その視点はたとえばお客さんの意見でもあると言えますが、それはやっぱりファン目線ではあるので、偏ったものになることもあります。運営というか、客観視して意見をくださる存在も必要なんだなと、当時から感じてました」
グループのメンバーだけでのセルフ運営ということで、時には意見がぶつかることもあった。