岡田将生さん、清原果耶さんがW主演を務める映画「1秒先の彼」が7月7日に公開される。台湾映画「1秒先の彼女」のリメイク版であり、男女のキャラクター設定を反転させたオリジナルストーリーだ。AERA 2023年7月3日号の記事を紹介する。
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――映画「1秒先の彼」の監督を務めるのは、岡田将生が10代の頃に出演し、代表作の一つとなった「天然コケッコー」(2007年)の山下敦弘。岡田は何をするにも1秒早い郵便局員のハジメを、清原果耶は何をするにも1秒遅い大学生のレイカを演じる。共演は2度目だ。
清原:以前、私がある賞の新人賞を受賞した際に、岡田さんが花束を持って来てくださったことがあって。撮影現場でお会いするのはそれ以来だったので、純粋にうれしかったです。
岡田:また一緒に仕事ができて僕もうれしかったですし、改まって難しい話をするわけでもなく、自然と撮影に入ることができました。脚本上はハジメ君のパート、レイカちゃんパートとあるので、いいバトンを渡せるよう、前半戦を頑張ろう、と意識していました。そう思える脚本でしたし、相手役は清原さんですし、そのうえ監督は山下さんですからね。
■どんどん愛くるしく
――どこかコミカルで憎めないハジメ。対して、レイカはピュアで真っすぐなキャラクターだ。
清原:良くも悪くもレイカには鈍感なところがあり、それがピュアであることに繋がっている気がします。普段の私はどちらかというとレイカのようなタイプではないので、頭のなかでは色々考えながら演じていました。「計算」という言葉は使いたくはないですが、どこかボヤッとした女の子に見えるよう、作戦を練り、監督と話をしながら少しずつパズルのピースを合わせていく、という感じでした。
岡田:僕は会話を通して、ハジメが抱いている感情が伝わるようにしよう、と意識して演じていました。あえて内面をわかりづらくしなければいけない役もありますが、今回はハジメがどんどん愛くるしい存在になっていけばいいな、と。