岡田将生(おかだ・まさき、左):1989年、東京都生まれ。2006年に俳優デビュー。ナレーションを務めるNHK Eテレ「SWITCHインタビュー達人達」が放送中。公開待機作に、映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」/清原果耶(きよはら・かや):2002年、大阪府生まれ。15年に俳優デビュー。以降、ドラマ、映画に多数出演。21年度前期のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」でヒロインを演じた(撮影/岡田晃奈)
岡田将生(おかだ・まさき、左):1989年、東京都生まれ。2006年に俳優デビュー。ナレーションを務めるNHK Eテレ「SWITCHインタビュー達人達」が放送中。公開待機作に、映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」/清原果耶(きよはら・かや):2002年、大阪府生まれ。15年に俳優デビュー。以降、ドラマ、映画に多数出演。21年度前期のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」でヒロインを演じた(撮影/岡田晃奈)
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 岡田将生さん、清原果耶さんがW主演を務める映画「1秒先の彼」が7月7日に公開される。台湾映画「1秒先の彼女」のリメイク版であり、男女のキャラクター設定を反転させたオリジナルストーリーだ。AERA 2023年7月3日号の記事を紹介する。

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――映画「1秒先の彼」の監督を務めるのは、岡田将生が10代の頃に出演し、代表作の一つとなった「天然コケッコー」(2007年)の山下敦弘。岡田は何をするにも1秒早い郵便局員のハジメを、清原果耶は何をするにも1秒遅い大学生のレイカを演じる。共演は2度目だ。

清原:以前、私がある賞の新人賞を受賞した際に、岡田さんが花束を持って来てくださったことがあって。撮影現場でお会いするのはそれ以来だったので、純粋にうれしかったです。

岡田:また一緒に仕事ができて僕もうれしかったですし、改まって難しい話をするわけでもなく、自然と撮影に入ることができました。脚本上はハジメ君のパート、レイカちゃんパートとあるので、いいバトンを渡せるよう、前半戦を頑張ろう、と意識していました。そう思える脚本でしたし、相手役は清原さんですし、そのうえ監督は山下さんですからね。

■どんどん愛くるしく

――どこかコミカルで憎めないハジメ。対して、レイカはピュアで真っすぐなキャラクターだ。

清原:良くも悪くもレイカには鈍感なところがあり、それがピュアであることに繋がっている気がします。普段の私はどちらかというとレイカのようなタイプではないので、頭のなかでは色々考えながら演じていました。「計算」という言葉は使いたくはないですが、どこかボヤッとした女の子に見えるよう、作戦を練り、監督と話をしながら少しずつパズルのピースを合わせていく、という感じでした。

岡田:僕は会話を通して、ハジメが抱いている感情が伝わるようにしよう、と意識して演じていました。あえて内面をわかりづらくしなければいけない役もありますが、今回はハジメがどんどん愛くるしい存在になっていけばいいな、と。

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