アメリカ勢でメジャー無冠のトッププロといえばリッキー・ファウラーとマット・クーチャーが思い浮かぶ。
人気の高いファウラーは、2014年に全米オープンと全英オープンで2位タイになると全米プロゴルフ選手権は3位タイ。メジャー制覇秒読みと思われたが、プロ15年目の2023年までメジャー無冠となっている。コロナ禍では不振に陥り2020-21シーズンのトップ10入りは全米プロゴルフ選手権の8位タイのみ、翌シーズンもトップ10入り1回と厳しいプレーを強いられたが、今季はZOZOチャンピオンシップの2位タイを含め、すでに4回のベスト10入り。まだ34歳という年齢を考えても、このままかつての輝きを取り戻すことができれば悲願の可能性は残されているだろう。
クーチャーもPGAツアー通算9勝と輝かしい記録を残しているが、メジャーでは頂点に立てずにいる。世界ランク最高は4位で、2018-19シーズンには生涯獲得賞金5,000万ドル超えを果たしたが、2000年のプロ転向以降、キャリアでメジャー未勝利。全英オープン2位、マスターズ3位タイと惜しいところまで行ったが、ここまでメジャー優勝を果たせずにいる。クーチャーは今年プロ24年目。年齢も44歳となっており、メジャーVへの道はかなり厳しくなっているといえる。
次回のメジャーは現地時間5月18日からニューヨーク州オークヒルCCで始まる全米プロゴルフ選手権だ。メジャー優勝経験者が頂点に立つのか? あるいは、メジャー無冠を返上する新たなメジャーチャンピオンが誕生するのか見守りたい。