ご存知の通り国内外問わずメジャーに勝つということは、ゴルファーにとって最大のゴールであり、大きな栄誉でもある。特にマスターズ、全米オープン、全英オープン、そして全米プロゴルフ選手権という4大メジャーに勝利することは、ゴルファー全ての憧れだ。
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4月に行われたマスターズで優勝したスペインのジョン・ラームは、2016年にプロ転向すると2017年からPGAツアー、ヨーロッパツアーで勝利を積み重ね2021年に全米オープンを制してメジャー初優勝を挙げた。
ラームは初のメジャー優勝までに11勝を挙げるトッププレーヤーだったが、メジャー初制覇までにはプロ転向から5年の歳月がかかっている。これはまだ短い方で、これまでPGAツアー通算45勝、メジャー6勝を誇るフィル・ミケルソンは、マスターズでメジャー初Vまでにアマチュア時代のツアー初優勝から13年かかっている。
そうした苦労があるかと思えば、コリン・モリカワ(米)はプロ転向翌年に全米プロゴルフ選手権、その翌年に全英オープンで優勝し、1934年以降では2つのメジャーで勝利した最速ゴルファーに。ともかく、メジャー優勝を手にしたか否かはゴルファーのキャリアにとてつもない影響を与えていることは間違いない。
そんな中、トッププロと言われ続けながら一度もメジャー優勝したことがないプロたちがいる。世界ランキングも上位につけ、ツアーでは何度も勝っているのに、メジャータイトルだけは手にしていないプロたち。今回はそんな無冠のベストゴルファーたちを紹介する。
まずは“モンティ”ことスコットランドのコリン・モンゴメリーだ。欧州のゴルフ界を長年牽引してきたモンゴメリーは、ヨーロッパツアーで通算31勝を誇り賞金王は7年連続を含めて8回獲得。1996年には世界ランク2位まで上り詰めた。
ライダーカップもヨーロッパチームのメンバーとして1991年から8大会連続で出場。通算成績は20勝9敗7分と、アメリカチームにとっては目の敵という存在だった。シニアになってからは、全米プロシニア2勝、全米シニア1勝と計3勝を挙げたものの、4大メジャーは無冠。マスターズ以外は2位と頂点まであと一歩に迫ったが、メジャーチャンピオンの仲間入りはできなかった。