AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:15年前、主人が不倫をしました。修羅場はありましたが、子どもが自立するまでは離婚はしないと2人で話し合い決めました。下の子が来年就職予定で、そろそろ離婚の文字がちらついてきました。周りからは熟年離婚はリスクが高いから、これまで通り仮面夫婦でいれば?と言われます。心の幸福を取るか生活の安定を取るか迷っています。
(女性/準社員/48歳/うお座)
A:まず、15年前にちゃんと話し合って決めたことは本当に偉いと思います。
占いの仕事をしていると不倫の相談を受けることは多いんですが、大体は証拠を突きつけるまでいかなくて、冷え切った状態で続いてしまうことが多い。二人で話し合って、子どもが成長するまでは離婚しないと決めた。そのこと自体がすごいなと思います。
これからどうするかについてですが、僕はこういう時に「積極的選択」をすることが大事だと考えています。
世の中には、積極的に自分が「こうしたい」と思って取る選択と、受け身の選択があります。受け身の選択とは、「この人のせいで私の人生がこんな形になった。こうせざるを得なかった」というもの。
注意しないと、どんな人も受け身の選択に流されていってしまいます。なぜならそのほうが楽だから。これは人が持っている一つの習性と言ってもいいかもしれません。