おせちに群がる一族郎党。やっぱりたまには大勢でのつつき合いが楽しいね(^^) (撮影/谷川賢作)
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おせちに群がる一族郎党。やっぱりたまには大勢でのつつき合いが楽しいね(^^) (撮影/谷川賢作)
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餃子作りはスピードも命。この抜群のチームワークよ! 駆けずり周り担当の子はしばしTVに釘付け (撮影/谷川賢作)
餃子作りはスピードも命。この抜群のチームワークよ! 駆けずり周り担当の子はしばしTVに釘付け (撮影/谷川賢作)

 人には1年のサイクルで「節目」というものが必要で、それで昔は(いつ頃までが昔だ?)お盆や新年を迎えるにあたって誰もがきちっと気持ちを落ち着かせ、身辺をきれいにし、襟を正してその節目を迎えていたはずなのだが、なにやらさっさか急いで通りすぎる傾向が加速しすぎている昨今であるような気がしてならない。これをお読みの皆様も今年の正月気分、どれくらい味わわれました? なんだか正月気分に浸ろうという気持ちだけが空回りして、おいてけぼりを食いませんでした?

 よーし、今年こそは昔の正月のゆったりとした気持ちを思いだし、思いっきり節目を味わうぞと一人で力んではみたものの、大晦日の仕事が突然とんでしまったこともあり、つい夕方から飲み過ぎ、なんと小学1、2年の時以来、ほとんど半世紀ぶりにカウントダウンの瞬間をグースカ寝過ごしてしまった体たらく。ぼーっと元日の朝目覚め、まずは途方に暮れるアホな私。

 それでも気をとりなおし、元日の夕方から谷川家とカミさんの実家合同の、総勢11人の新年会を敢行。こうやってワイワイがやがや一族郎党でおせちを囲むのもいいなあ、としみじみ。カミさんが下ごしらえした材料を元にお雑煮担当の私、人数分の雑煮を次から次へとこしらえる。同じものをいっぱい作るこの快感(^o^) もどんどこ切って焼いていく気持ちよさ。これぞ正月。いよーっポン! しかし、ふと見回すとお年玉をもらうのがすでに大学1年の我が息子のみ、というこの平均年齢の高さは一体なにごと。そこらへんを意味もなく駆けずり回っているこどもがいてこその正月ではなかったのか。ため息。

 2日には中国から助っ人来たる。田原(でんげん、ティエン・ユアン)さんという詩人で谷川俊太郎研究家としても知られている方がいて、彼の教え子の女子学生2人と共に颯爽と現れ、餃子を作りまくってくださる。その数200個近く! 中国東北部では餃子で新年を祝うらしい。もちろんまずは皮から自家製。強力粉を水で少しずつ伸ばしつつ、綿棒でしっかりとモチモチの生地を作る。そして具。基本は肉とニラ。白菜など水気の出るものは入れない。秘密の香辛料とまじない? 一振り。そしてもちろん水餃子のみ。沸騰&差し水3回の儀を経てアツアツをひたすら食べる。おいし~(^o^) いつの間にやら待望の親戚の「駆けずり回り担当」の男の子も参加で、これでようやく正月らしくなる。この日もみんなでかしましく話し、食べ、飲む。

 さて、このように私のむだな力みとは無関係に、2015年もあっけらかんとスタートしました。今年もいろいろ「ほめちぎっ」ていきます。錚錚たる諸先輩の皆様がしっかりと地に足の着いたコラムを書かれている当【Music Street】において私だけがあっちいったりこっちいったりミーハーな雑文を書き散らかしていて恥ずかしいですが、ここは開き直って、その雑多な興味の拡散を自信を持って明るく楽しく継続していこうと思います。

 そして唐突ですが「ほめちぎっ」のテーマ曲を紹介します。
《Always look on the bright side of life》
https://www.youtube.com/watch?v=WlBiLNN1NhQ&spfreload=10

 モンティ・パイソンチームのエリック・アイドルが磔になった十字架上で歌うこのブラックさにたじたじです。眉をひそめる方もいらっしゃるかなあ(^_^; が、求めるはずもないのだけど次々と襲いかかってくる深刻さと恐怖と呆然満載な出来事に対して、やせ我慢的な自虐を突き抜けたこのおバカさと明るさにひたる時間もますます大切になってくるのではないだろうか。もちろん真剣である時間があってこそではありますが。

 今年もよろしくお願いいたします 礼![次回1/26(月)更新予定]