『スター・ウォーズ』エイブラムス監督、カイロ・レンの衝撃の結末のヒントはダース・ベイダーにあり
『スター・ウォーズ』エイブラムス監督、カイロ・レンの衝撃の結末のヒントはダース・ベイダーにあり

 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の公開が2019年12月20日に控え、世界中のファンがその世紀の瞬間を待ちわびているが、カイロ・レンが迎える衝撃の結末のヒントはレンの祖父ダース・ベイダーが歩んだ道のりに隠されていることが判明した。

 J.J.エイブラムス監督は「カイロ・レンは旧三部作で描かれたダース・ベイダーと正反対のキャラクターなんだ。ベイダーは最初から自信に溢れ経験豊富。一方カイロは、最初は脆くて弱い状態からだんだんダークサイドに堕ちていき、真逆の道のりを歩んでいるんだ」と明かす。

 フォースが覚醒したレイと”光と闇“のフォースを巡る最終決戦を受け継いだカイロ・レン。ハン・ソロとレイアを両親に持ち、祖父ダース・ベイダーに傾倒する彼は、ベイダーの焼け落ちたマスクを持っており、ベイダーに憧れを抱き崇拝する描写が描かれてきた。『フォースの覚醒』でカイロ・レンを登場させたエイブラムス監督は、彼について当初の構想を”ダース・ベイダーと真逆のキャラクター“と考えていたそうで、カイロ・レンを演じたアダム・ドライバーは「J.J.はカイロ・レンを祖父ダース・ベイダーと正反対のキャラクターだと説明してくれたよ。最初は感受性豊かなんだけれど、徐々に心を失いダークサイドを知っていく。初めは子供みたいだが、だんだんと自分の信念を持ち、大人の男に近づいていく。そのために『フォースの覚醒』で父親を殺し、独り立ちすることが必要だった。そして自分の選択は間違っていなかったと自信を持つようになり、進化していく。彼の歩む道は誰が見ても興味深いものになっているはずだよ」と断言する。

 レンを象徴するマスクのデザインからも、彼が過去に囚われていることが分かる。レンのマスクは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で彼自身が破壊していたが、本作では赤いヒビのようなもので修復され復活。実はJ.J.エイブラムス監督はヒビを繋ぎ合わせて修復する手法を、日本の伝統技法である金継ぎからヒントを得たことを明かす。「カイロ・レンのマスクには歴史があることを見せたかったんだ。赤いヒビの割れ目は美しさの一部。カイロ・レンが経験してきたことや彼が戦ってきたことなど、マスクはそうした過去を表している。過去を受け入れて、未来につながっていく。人間の顔のシワもその人の人生を物語っているのと同じで、そうしたコンセプトに魅了されたんだ」と語っている。果たしてカイロ・レンは過去を完全に捨て去りダークサイドに堕ちるのか? それとも過去を受け入れてライトサイドに戻ることになるのか? その結末は劇場で。

◎公開情報
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
2019年12月20日(金)より、全国公開
監督・脚本:J.J.エイブラムス
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.