経験したことのあるスマホトラブル(KDDI株式会社提供)
経験したことのあるスマホトラブル(KDDI株式会社提供)
スマホの破損・水没で困ること(KDDI株式会社提供)
スマホの破損・水没で困ること(KDDI株式会社提供)
セキュリティー被害の認知度(KDDI株式会社提供)
セキュリティー被害の認知度(KDDI株式会社提供)
セキュリティー被害対策以降(KDDI株式会社提供)
セキュリティー被害対策以降(KDDI株式会社提供)
セキュリティー被害対策ソフトの利用率(KDDI株式会社提供)
セキュリティー被害対策ソフトの利用率(KDDI株式会社提供)
セキュリティー被害対策ソフトを使う理由(KDDI株式会社提供)
セキュリティー被害対策ソフトを使う理由(KDDI株式会社提供)
セキュリティー被害で不安に思うこと(KDDI株式会社提供)
セキュリティー被害で不安に思うこと(KDDI株式会社提供)

 スマートフォン(スマホ)の世帯普及率が50%を超え、それに伴いスマホを使用する40~60歳代の人が増えているという。この年代が抱えるスマホトラブルにはどんなものがあるのだろうか。

KDDI株式会社が、この年代のスマホユーザー900名を対象に行った、スマホトラブルに関する実態調査によると、最も多い身近なトラブルは「破損・水没」(10.7%)であることがわかった。確かに、トイレやお風呂場といった日常生活の場で水没させたり、うっかり落して破損したりという話を耳にすることは多いが、「破損・水没」の割合が「紛失」(3%)の3倍多いというのは意外な結果といえるかもしれない。

 またスマホを水没させがちなのは女性(8.7%)よりも男性(12.7%)の方が多いこともわかった。40代男性にいたっては5人に1人は破損・水没の経験があるという。

 破損・水没で最も困るとされたものでは、「電話帳などの連絡先が消えてしまうこと」(74.4%)だった。他には「個人情報が流出・拡散してしまう可能性があること」(57.3%)、「写真や動画などのデータが消えてしまうこと」(54.7%)や「おサイフケータイなどを悪用され、金銭的な被害に遭うこと」(32.8%)などが挙げられている。

 次に、スマホのセキュリティー問題についての問いでは、LINEのアカウント乗っ取り事件や、スキミングなどによりカード情報を簡単に盗まれてしまうといった事件が多く発生しているせいか、セキュリティー被害に対する認知度は、全体を通して80.3%と非常に高い結果となった。

 では、セキュリティー被害への対策はどうしているのだろうか? セキュリティー被害対策に対して意欲的な人は、全体を通して65.9%と半数以上を占める。だが、実際にセキュリティー被害対策用ソフトやアプリを利用している人は33.2%と、3人に1人しかいないという実態が明らかとなった。

 先の質問でセキュリティー被害を認識している人を対象に聞いた、セキュリティー被害で最も不安に思うことでは、「外部からの不正アクセス(55.7%)」が1位となった。さらに「個人情報が勝手に送信される(52.7%)」、「電話帳などのデータが抜き取られる(51.3%)」、「覚えのない架空請求が来る(46.2%)」など回答が挙がっている。

 セキュリティー被害は実際に自分が被害に遭ってみないと、対策の重要性を感じにくいかもしれない。だが、セキュリティー被害は想像しているよりもずっと身近にあり、自分だけではなく、周囲の人にまで被害が及んでしまう可能性もあるのだ。スマホは便利だが、個人情報を持ち歩いているようなもの。スマホ本体そのものだけを大事にするのではなく、スマホの持つデータもしっかりと管理して、スマホトラブルが起こらないように利用したいものだ。