1950年代に発生した水俣病。その原因が工場排水に特定されるまでには、病気の被害者たちと行政、企業による長い闘いの歴史があった。本書は、その歴史の中で生涯にわたり被害者側の立場を貫き研究を続けた「闘う科学者」、宇井純思想集の中の一冊だ。 本書では再三にわたり「公害に第三者はあり得ない」という主張が強調される。公害問題において、被害を表面的にしか理解できない企業と、被害を人生の総体として受け止…
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1950年代に発生した水俣病。その原因が工場排水に特定されるまでには、病気の被害者たちと行政、企業による長い闘いの歴史があった。本書は、その歴史の中で生涯にわたり被害者側の立場を貫き研究を続けた「闘う科学者」、宇井純思想集の中の一冊だ。 本書では再三にわたり「公害に第三者はあり得ない」という主張が強調される。公害問題において、被害を表面的にしか理解できない企業と、被害を人生の総体として受け止…
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