故プリンスの音楽にインスパイアされたオリジナル・ミュージカル映画製作へ
故プリンスの音楽にインスパイアされたオリジナル・ミュージカル映画製作へ

 ユニバーサル・ピクチャーズ(UP)が故プリンスの楽曲の権利をいくつか取得し、彼の音楽にインスピレーションを受けたオリジナル・ミュージカル映画を開発していることがわかった。

 ハリウッド・リポーターによると、この映画は1984年の名作映画『パープル・レイン』のような伝記的な内容ではなく、ABBAの音楽から発案された『マンマ・ミーア!』のような、楽曲を手掛かりにしたオリジナル・ストーリーになるという。

 UPのグローバル映画音楽/出版担当役員であるMike Knoblochがこのプロジェクトを指揮し、製作担当部長のSara Scottとクリエイティブ役員のMika Pryceが映画の開発を監督する。

 製作総指揮は、プリンスの管理財団でエンターテインメント・アドバイザーを務めているアトム・ファクトリーのトロイ・カーターと、ユニバーサル・ミュージック・パブリッシング・グループ(UMPG)の会長兼CEOであるJody Gersonが務める。UMPGはプリンス全曲目の出版を全世界で独占的に管理している。

 2016年4月に57歳で亡くなったプリンスは、世界で1億枚以上のレコードを売り上げ、【グラミー賞】を8回、【アメリカン・ミュージック・アワード】を6回、【ゴールデン・グローブ賞】を1回、そして『パープル・レイン』で【アカデミー賞】を1回受賞した。また、2004年に【ロックの殿堂】入りを果たしている。

 UPは『マンマ・ミーア!』のほかにも『ピッチ・パーフェクト』や『レ・ミゼラブル』などのミュージカル映画をヒットさせており、来年はジョージ・マイケルの楽曲に基づいた『Last Christmas(原題)』や劇場版『キャッツ』の公開も控えている。