2018年10月9日にカーディ・BがWマガジンの特集記事でインタビューに応じ、苦労の末にブレイクを果たした直後に妊娠が判明した時の心境や、妊娠中や産後に経験した体調や感情の変化、そして娘への思いなどを率直に語っている。
カーディ・Bは、2017年に「ボーダック・イエロー(マネー・ムーブス)」の大ヒットにより名声をつかむ前は、生活のために米ニューヨークでストリッパーとして働きながらスターになる夢を実現するべく着々と準備していた。ニューヨーク・ラティーナのアクセント全開で率直に語る爆笑モノローグ動画をインスタグラムで公開し始めると、すぐに何千人ものフォロワーが集まり、現在もこの頃からのファンが中心となり彼女の音楽活動を支え続けている。
「ボーダック・イエロー」は2017年9月に米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”でNo.1を獲得したが、女性ラッパーがゲスト・アーティストなしの単独で1位になったのはローリン・ヒル以来19年ぶりの快挙だった。2018年にリリースされた彼女の1stアルバム『インヴェージョン・オブ・プライヴァシー』も、アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を記録し、女性ラッパーとして初めて3曲が全米No.1になっている。
こうして堂々とスターの仲間入りを果たした彼女だが、ミーゴスのオフセットとの間に子どもができたと分かった時は不安になったそうだ。「妊娠した時、パニックになった。周りの人たちみんなから、“こんなことは前例がない。出産したアーティストは皆まず何年もキャリアを積んでいる。あんたはまだ1年目じゃないか。失敗する。どうやって成功を掴むんだ?”って言われた」とカーディは明かしている。だがどうすべきかオフセットに相談したところ、「彼は、“何で自分で見えてないのか分からないけど、お前は今絶好調だから邪魔できるものなんて何もない。頑張って最高のアルバムを出せばいいだけのことだ。赤ちゃんは産みなよ”ってずっと言い続けてくれた」と彼女は語っている。
出産後すぐに仕事復帰しようとした彼女だったが、なかなか思うように体が回復せず、ブルーノ・マーズとのツアーもキャンセルせざるを得なかった。「出産から4週間後に秋からのブルーノ・マーズとのツアーのリハーサルを始める予定だったんだけど、しゃがむことすらできなかった」と彼女は明かし、「妊娠後に女性が経験することって誰も話さないよね。アソコを縫われるとか、最初の2週間は便秘になるとか。授乳すると陣痛が来るとか。そういうのは全然予想してなかった。カルチャーが生まれてから、自分も子どもになったみたいで、とにかく泣けてくるし愛情に飢えていた。“赤ちゃんは母親が誰か分かってるのかな?”とか思ってさ。赤ちゃんって母乳をくれる人だったら誰でも好きなんじゃないかと思うから、ずっと母乳をあげていたい。彼女に私を知ってほしいんだ」と心境を語っている。
また、娘のカルチャーちゃんは米アトランタで育てるつもりだとカーディは話しており、「私の赤ちゃん。今は彼女にしか興味がない。この子が21歳になって大学に通わせるためにどうやってお金を残すか考えてる。投資について考えてる。5年後のことを考えて、“どうやってこの子をしつければいいの?”とか、そんな突拍子も無いことを考えてるんだ」と明かしている。