夫 佐々木世紀[44]イトーキ 商品開発本部
ささき・せいき◆1978年、東京都出身。立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻博士前期課程修了。修士論文のテーマは宝塚歌劇。メディア企業で営業、人財開発・多様性支援の新規事業を経験。2019年にワークプレイスや働き方を通して、働く人を支援したいという思いから現職に
ウェルビーイングや働く人のパフォーマンスを支援するサービスの開発とマーケティングが僕の仕事。働きがいを感じるオフィス環境など、幸せに働く条件は人それぞれです。僕の場合はライフワークである宝塚歌劇が活力の源でしたが1年前の“ご贔屓(ひいき)様”退団で一つの区切りがついた。
そんなとき知人から紹介されたのが、画家として活躍していた妻でした。顔写真も作品も確認せず出かけた僕は、待ち合わせのカフェで、一目彼女を見て後ろに吹っ飛びそうに。きれいな女性だからこそ、ダメもとで積極的になれたのかもしれません。
美術には不案内ですが、自宅アトリエに掃除機をかけに入る時は、慎重かつ敬意を持って作品を鑑賞しています。僕は音楽が得意分野なので、お互いに教え合うのは楽しいですね。宝塚観劇のとき、舞台美術の解説をしてもらえるのは刺激になります。
僕の結婚を「キセキ」と友人は冷やかしますが、まあ納得。妻は“翼ある人”。奇跡みたいな女性なので(笑)。
(構成・三宮千賀子)
※AERA 2023年1月9-9日合併号