

子どもの教育やしつけ、ママ友との人間関係など、子どもを持つママには悩みのタネがいっぱいです。 なかなか解決策が見つからず、ストレスや疲れをため込んではいませんか?
どうしたらもっと楽に子育てができるのか、今回は「やわらかい子育て」のお話です。
■やわらかい子育ての基本は ほどよく力を抜くこと
子育てのゴールは、あくまでも子どもの自立であるはず。子どもが自分で考え、行動して、責任を持てる人間に育てることでしょう。それが、つい「ちゃんとした子ども=完璧な子」を基準にしてはいませんか?子どもの自立とは、決して完璧な子どもを育てることが正解ではないのです。そのためには、力を抜いてやわらかく構え、子どもをコントロールしようとしないこと。この基本姿勢が大切なのです。これは、子育てだけでなく、夫やママ友などとうまくやっていく方法でもあります。一見、解決が難しそうなことも、「ほどよい力の抜き方」を覚えれば、ママの毎日はかなり楽になるのではないでしょうか。
たとえば、子どもの代わりにやってあげる「ヘルプ」と、困ったときに手を貸す「サポート」を考えてみます。親が何もかもしてあげるヘルプでは、子どもは成長しません。自分で行動したり解決できることをしっかり支えるサポートへ、意識をシフトすることも楽になる方法のひとつです。
そして、子どもをよく見て、話を聞いて、気持ちをくみ取ることも大切でしょう。それが「見ていてくれる安心感」につながるからです。目先のことに力を注ぎすぎずに、ほどよく力を抜いて客観的に状況を見るようにすれば、気持ちも自然にやわらかくなるのではないでしょうか。
<ママたちの声>
「何度言ったらわかるの?」
とにかく片付けができない。注意をすると返事だけ。あとであとでと、結局自分がやりたいことを最優先させ、片付けは寝る前までせず、下手をすると1週間同じ場所にあるなんてことも。毎日言ってもやらないので、とてもストレスがたまる。 (埼玉県Y)
「また怒っちゃった……」
ちょっとした子どものミスでつい大声をあげてしまったり、怒鳴りつけたくなる衝動にかられ、あとで深く反省する日々。自分の我慢が足りなくなっている状況に自責の念。しつけで怒るというより、単に自分の感情を子どもにぶつけているだけで、自分が嫌になる。 (兵庫県S)
「私は家政婦じゃない!」
毎日、仕事に家事に育児と忙しく、食事をする以外、家で座ることはほとんどありません。そんななか、子どもや主人、主人の両親がテレビを見て笑っていたりすると、なぜ私ばかりが?と腹が立ちます。家政婦に近い存在なのでは?と自分の価値に疑問を感じます。 (三重県K)
「ママ友との関係が難しくて……」
子ども同士でけんかして、お友だちにけがをさせてしまいました。お菓子を持ってお詫びに行ったのに、その後、そのママと気まずい関係に。それどころか、ほかのママ友に悪いうわさも流されて……。この学校であと3年もやっていかなくてはいけないかと思うと、私のほうが気がめいります。 (東京都Y)
<やわらかい気持ちになる処方箋>
子育ては思い通りにならないことの連続。だからこそ、柔軟な姿勢で構えていることが大切です。
【その1】子どもを「認める」は「見・留める」
子どもの言動にイライラしても、子どもの感情を認めることを忘れないで。「認める」の語源は、相手を「見て」気持ちに「留める」ともいわれています。たとえ子どもの言い分に不満があっても、「そういう気持ちだったんだ」と子どもの心に寄り添ってあげましょう。
【その2】3日に1度は子どもと本気で向き合おう
子どもの気持ちをしっかり受け止めようと思っても、毎日は難しいのも現実です。忙しいときは、3日に1度でもいいから、子どもと本気で向き合いましょう。しっかり目を見て手を握って、子どもの気持ちを聞くことで親子の信頼関係が強くなります。
【その3】どれだけ「満たされたか」が重要
子育て熱心なママは、「こんなに愛情を注いでいるのに!」と、愛情がストレスになりがちです。大事なのは、「どれだけ愛したか」ではなく、どれだけ子どもが「満たされているか」。子どもがどんな感情でいるかに注目しましょう。
【その4】しないことを決めるのもママの裁量
毎日「すること」を決めるのはいいのですが、達成できなかったときにはストレスになります。あえて、「今日は洗濯をしない日」など、「しないこと」を決めてみては?サボったのではなく、自分で選択したという意識を持つことが大切です。
AERA with Kids × ミサワホーム
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