AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年3月20日号では、ロボライズ・代表取締役の高木剛さん、取締役の近藤詠里加さん夫婦について取り上げました。
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夫30歳、妻27歳で結婚。長女・舞(9)、次女・美希(6)、長男・翔太朗(4)、祖母(97)の6人家族。
【出会いは?】ともに九州大学の卒業生。妻が就職し上京した2002年春に大学時代のサークルの社会人1年生歓迎飲み会で出会う。妻に一目惚れした夫がアプローチし交際がスタート。
【結婚までの道のりは?】交際中のころ、妻が夜道でひったくりに遭遇。近くに住んでいた夫が救い出してくれたことで妻は「私の安全を一生守ってくれる人」と確信し、07年に結婚。
【家事や家計の分担は?】妻70%、夫30%。夫は掃除、食器の洗い物、洗濯、子どもの送迎、ゴミ出しなどを担当するほか、妻の出張時は夫が家事育児を全て担う。財布・家計は一緒。
夫 高木剛[46]ロボライズ 代表取締役
たかぎ・つよし◆1976年、大阪府生まれ。九州大学を卒業後、半導体製造装置メーカーに勤務し、2007年に株式会社ロボライズを設立。子ども向けロボットプログラミング教育と企業向けの人材育成支援を行う
妻とは同じ九州大学の卒業生です。大学時代は知らなかったのですが、2002年に妻が就職で上京したときに、サークルの歓迎会で出会い一目惚れしたんです。結婚式のときに「ひったくり事件が決め手だった」と言われてびっくりしましたけど(笑)。
私は子どものころから物づくりが好きで、いずれは起業をと考えていました。子ども向けロボットプログラミング教室としてロボライズをスタートさせましたが、会社を成長させることにはずっと苦労していた。そんなとき企業の人材育成のお手伝いをすることになり、妻がロボライズで一緒に働くことを決めてくれ、企業とのお付き合いを開拓してくれました。何年も押し続けて動かなかった石が動き出した気がしました。妻のおかげだと思っています。
昨年2月から、97歳になる私の祖母と同居しています。同居をはじめてから、さまざまなことに感謝の気持ちを持てるようになりました。子どもたちにもよい影響があると感じています。