また、今年度の東大入試では、物理の問題が「ここ十数年で最高水準の難易度」としてSNS上で話題になった。
渋川さんが言う。
「生徒からも『難しかった』と相談の電話がかかってきました。化学や生物に関しても難度の高い問題が多く、理系科目については全体として難化傾向にあったと言えます」
Y-SAPIX事業本部長の山口拓司さんはこう話す。
「大問2は電磁気・波動に関する問題で、一見とても難しそうですが、一生懸命解いていると取っかかりが見えてくる。大問3は熱に関する問題で、易しそうに見えますがいざ解いてみると答案にするのが非常に難しい。ぱっと見だけでは難易度はわからない、という教訓となる問題だったと思います」
◇
東大・京大合格者ランキングは、3月14日(火)発売の「週刊朝日3月24日増大号」で詳報します。合格者数1人まで掲載の充実した内容で、去年と同じ定価据え置き、税込み470円。私立大学の医学部、歯学部、薬学部の結果もあわせて掲載します。
関連企画として、東京工業大学の益一哉学長に聞いた学校推薦型や総合型選抜入試での「女子枠」導入、東大推薦、京大特色入試に合格した「スーパー高校生」へのインタビューと実名アンケートなども紹介します。
◇
以下は、午後8時時点での東大合格者数上位20校と、その人数。
(1)開成(東京) 146 (117)
(2)灘(兵庫) 86(66)
(3)麻布(東京) 78(53)
(3)聖光学院(神奈川) 78(70)
(5)渋谷教育学園幕張(千葉) 74(59)
(6)西大和学園(奈良) 73(50)
(7)桜蔭(東京) 72(67)
(7)駒場東邦(東京) 72(55)
(9)日比谷(東京) 47(33)
(10)栄光学園(神奈川) 46(38)
(11)横浜翠嵐(神奈川) 44(35)
(12)海城(東京) 43(31)
(12)浅野(神奈川) 43(39)
(14)渋谷教育学園渋谷(東京) 40(35)
(15)早稲田(東京) 38(30)
(16)東海(愛知) 37(25)
(16)久留米大附設(福岡) 37(32)
(18)浦和・県立(埼玉) 36(21)
(18)甲陽学院(兵庫) 36(29)
(20)ラ・サール(鹿児島) 35(26)
(合格実績のある学校への週刊朝日とサンデー毎日、大学通信の合同調査を基にした速報値で、数値は今後変動する可能性がある。右のかっこ内は現役合格者数)
※週刊朝日オリジナル記事
(本誌・松岡瑛理)