今日(28日)の北海道付近は、大陸方面からの高気圧に覆われ、道南方面で曇っている他は晴れている所が多くなりました。今朝の最低気温は放射冷却が効いた影響で幌加内町朱鞠内で-28.1℃を記録し、道内の今季の最低気温を更新しました。さらに旭川や留萌、小樽など70地点で今季の最低気温を更新しました。一方、日中になると、本州方面の低気圧からの南よりの風によって気温が上昇しています。朝と日中の気温差が大きい一日となりました。
最低気温と最高気温の差が大きい所も
今日15時までの最高気温は札幌で2.9℃、最も高い所で奥尻と奥尻空港で6.2℃と、道央や道南方面、道北の沿岸などでプラスの気温となった所が多くなりました。朝の冷え込みが厳しくなった地域では朝と日中の気温差が大きくなっています。グラフの通り、道東の北見では朝が-18.3℃まで下がったのに対し、日中は-1.7℃まで上がりました。朝と日中の気温差が約15℃もあるため、朝の寒さ対策をしたままでは、日中は暖かいほどだったかもしれません。札幌も10℃以上の気温差があり、日差しもあってこの時期としては暖かく感じられました。しかし、今夜から明日(29日)朝は内陸を中心に-10℃以下まで下がる所が多くなります。凍結路面や寒暖差による体調管理には注意が必要です。
明日は各地で天気が崩れる 大荒れの恐れも
これからは次第に低気圧が北海道付近に近づくため、道南方面は今夜から、道央や道東方面は明日午後から天気が崩れます。雪や雨が降りやすく、道南方面や十勝地方などでは降り方がやや強まり、東よりの風も強まるでしょう。さらに30日や31日も発達する低気圧の影響で雪が続き、多い所では24時間で50センチを超えるような大雪となる恐れがあります。猛吹雪や吹きだまりによる交通障害、暴風、高波に警戒するとともに、大雪に十分注意して下さい。また、湿った重たい雪となりますので、電線や樹木への着雪にも注意が必要です。