ずらりと並んだ洋書絵本。これすべて無料なんです。
ずらりと並んだ洋書絵本。これすべて無料なんです。
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 最近、英語の絵本を毎日何冊もダウンロードしていて、その数は数十を超えるけれど、なんとこれらはすべて無料である。電子書籍端末Kindle用のダウンロードサイトでは、有料本の他に無料本も手に入れられて、それぞれにランキングがある。私は洋書絵本ランキングの上位のものばかりをいただいてきているのだ。

 とにかく息子の英語の偏差値を上げなくてはならない。38という信じられない数値の彼になんとか英語に親しんでもらいたい一心で、毎晩のように集めている。

 今までは英語の絵本といえば図書館に借りに行くしかなかったし、あまり種類も多くはなかった。けれどKindleには落としきれないほど大量の絵本があり、しかも無料のものも多い。ボタンを押せば1分でダウンロードして読むことができる。さらに海外の著作権切れの名作も読める。『アルプスの少女ハイジ』や『若草物語』まで原書で無料で読めてしまうのだ。私が持っている端末には1000冊以上の絵本が入るというのだから気が遠くなるほどのありがたさだ。

 この端末をうまく使えば、教育格差を縮める手助けもできるのではないだろうか。読書端末さえあれば、英語絵本を好きなだけ無料で読めるのだから、英語塾に行く余裕のないお子さんにもぴったりだと思う。

 我が家の絵本攻撃に真っ先に反応したのは、息子ではなく、お絵描き好きの6年生の娘のほうだった。絵本をめくっては、が可愛い、これは何という意味? などと話しかけてくる。そして幼児向けの言葉絵本で単語をもりもり覚えていくではないか。

 そして息子のために洋書を集め回っていたら、私まで英語を毎日読むようになってしまった。次第に単語も覚えてきたので、試しにセンター入試の長文を解いてみたら、半分以上正解してしまって我ながらビックリした。私は英検3級の実力しかなく、今まで英語に強いコンプレックスを抱いていたので、感激だった。

 そして肝心の息子もついに「このままではママと妹に英語で差をつけられてしまう」という危機的発言とともに、近づいてきた。でも可愛い猫やクマには興味が湧かないらしい。しかたなく今夜は彼が好きそうなファンタジーやミステリーなどの児童向け無料書籍をせっせと何冊も集めている。さあ、なんとかこれで偏差値を上げておくれ!