「結婚しないと帰っちゃうよ」
 軽い気持ちで訪れた日本で出会った、運命の男性。交際3カ月で彼を脅して(?)、晴れて結婚した韓国人女性の著者。しかし、事あるごとに夫に不満をぶつけまくる。隣国でありながら、日本という全く異なる環境で感じた文化の違いが多すぎるからだ。
 韓国なら屋台や出前で食べたいものがすぐ食べられるのに! 結婚式のご祝儀が3万円なんて高すぎる! 韓国人が自分の国を自慢して何が悪い? 日本人同士より、韓国人同士の恋愛の方が甘~いのに……。
 著者のストレートな疑問や不満の矢面に立つのは、日本人の夫。強気な妻に押され気味ながらも、「日本じゃこうなんだから」となだめすかしたり、時には反論することも。本文欄外にある、夫のつぶやきが笑いを誘う。
 日々“闘争”を繰り返す二人。「交際当初から甘いどころか、何の味もしなかった」とけなしつつ、「うちの夫が一番かわいい」とのろける著者。喧嘩するほど何とやら。なんだかんだ言いつつ、二人はとても幸せなのだ。

週刊朝日 2013年1月18日号

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