エンゼルスから話から逸れるが、現在メジャーリーグで最も長くポストシーズンから遠ざかっているマリナーズも、かつてケン・グリフィーJr.外野手、ランディ・ジョンソン投手とスーパースターを擁しながらも常勝チームとなることはなかった。しかし、彼らを放出して獲得した若手たちが成長し、イチローが加入した2001年には今でもメジャーのシーズン最多記録となる勝利数をマークした。残念ながらワールドシリーズを制することはできなかったが、あれだけ勝てるチームを作り上げられたのは、未来を見据え大物を放出する決断ができたからこそだ。

 球団経営については強いチームだけを作るのだけが目的ではないが、やはり選手、そしてファンにとってはワールドシリーズで勝つことが究極のゴールでもある。大谷の活躍を願っている現地のエンゼルスファンですら、今では「エンゼルスはトレードしてあげるべきだ」とう声も出ている。果たしてエンゼルスは大谷との“別れの道”を選ぶのか。将来的に勝てるチームを作るには、それが最善の方法である可能性は高い。

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