きょう午前9時頃、九州大分市と鹿児島市で、相次いで黄砂を観測しました。黄砂が観測されたのは、令和がスタートして初めてです。
大分と鹿児島で黄砂を観測
きょう2日(木:休日)は、九州大分市と鹿児島市で黄砂が観測されました。大分市では、午前9時5分頃に、鹿児島市では午前9時10分頃に、それぞれ黄砂を観測しました。視程(水平方向に見通せる距離)は、大分市が10キロ以上、鹿児島市は8キロでした。
大分市は4月19日以来、鹿児島市は今年初めての観測です。
なお、平成最後に黄砂を観測したのは、4月23日に観測した秋田市でした。
黄砂が飛来すると、黄砂に付着している粒子状物質による大気汚染が発生することがあります。自動車や洗濯物に黄砂などが付着し、汚れることも。黄砂が飛んでいる際の外出はマスクやメガネを着用したり、洗濯物は室内に干したりするなど対策をなさって下さい。
黄砂とは
黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から、強風により大気中に舞い上がった砂や塵が浮遊しつつ降下する現象です。黄砂は砂漠域で強風が発生すること、地表面が砂や塵を巻き上げる状態であることが重なると発生しやすいとされています。日本にまで届くような黄砂は、大きな低気圧の南側の強風域で巻き上げられることが多く、日本では春に観測されることが多くなっています。