前出の通信員はこう指摘する。
「メジャーから戻ってきて苦労するのはタイミングの取り方です。外国人投手は1、2、3のタイミングで投げる投手が多いが、日本人投手は1、2の3でタメを作って投げる。この対応が簡単なようで凄く難しいと選手たちは口をそろえます。日本に戻ってきて打撃フォームを変える選手も少なくありません。秋山は長距離砲でなく、ミート能力に優れた選手なのでそこまで苦労しないかもしれませんが、1番に固定した方が力を発揮すると思います。3番だと長打を考えるので打撃フォームが狂ってしまう恐れがある」
松井稼は数字だけを見れば西武時代より成績は落ちているが、楽天の精神的支柱として13年の日本一に貢献した。ヤクルト・青木宣親もメジャーから古巣・ヤクルトに復帰後、高水準の成績をマークしている。彼らの経験値はチームにとって大きな財産になっていることは間違いない。
秋山は通算2000安打という大きな目標がある。34歳と決して若くないが、結果がすぐに出なくても焦りは禁物だ。ファンも長い目で見守る必要があるだろう。(梅宮昌宗)