ホームページでは23年度入試の広報が始まっている
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 一方、立教大は21年度から一般選抜の入試方式を変えた。英語の個別試験は、文学部の一部試験を除いて廃止。全学部で英検(実用英語技能検定)やTEAPなど外部試験のスコアを導入した。さらに外部試験は2年以内のスコアであれば有効で、一番良かった点数を提出できるようになった。

 先の和田担当課長は「高校の教員などに話を聞くと、女子のほうが熱心に英語に取り組んでいる子が多いようだ」という。

 実は教育の現場では「英語を得意とするのは女子のほうが多い」といわれている。ある大手予備校の担当者によると、共通テスト対策模試の結果(7回分)を分析すると、英語のリスニングとリーディングの合計得点と、リスニング試験の得点では、女子が男子をすべての回で上回る結果となっていたという。

 和田担当課長はこう話す。

「英語の外部試験を導入したことが、英語が得意な女子の志願者増に拍車をかけたのではないか」

 英語ができる受験生が集まるに越したことはないが、喜んでばかりもいられないようだ。

「本学の入試改革が受験生に受け入れられているのはいいことですが、大学内のダイバーシティーを考えると、男子の志願者をもう少し集めたいところです。入試制度だけではなく、立教大の就職力や、『リーダーシッププログラム』といった人気授業は男子にも人気がある。そうした魅力を伝えながら、男子志願者も増やすことに取り組んでいく必要があります」(和田担当課長)

 来年の入試はどうなるのだろうか。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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