立教大学
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 女子志願者を増やすことは、大学にとって一つのキーポイントだ。より多くの受験生を確保するという観点だけでなく、学問や研究の多様性を重視したいという考えも背景にある。東京大など、女子学生比率の低さが課題になる大学もあるなか、立教大では、志願者数の男女比が2021年度に逆転し、女子比率が52.5%に増加。さらに学部生に占める女子学生比率も22年度、56.1%に上昇した。なぜ増えているのか。

【データ】MARCHで最も男子学生比率が高いのはどこ?

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 女子の大学進学率は年々上昇している。文部科学省の「学校基本調査」によると、2000年に男子の進学率が47.5%、女子が31.5%だったのが、21年には男子が58.1%、女子は51.7%にまで高まっている。専門家の間では30年までに「女子進学率は60%近くまで高まる」という見方もある。

 女子学生比率に対する大学の意識も高まっている。

 主な大学の女子比率の状況を見ると、国内最難関の東京大では、学部生に占める女子の割合が2割を超えたことがなく、「女子2割の壁」として問題視されている。東京大関係者からは「男性ばかりの偏りのある価値観で育ってそのまま社会に出ることを危惧する」という声が漏れる。

 明治、青山学院、立教、法政、中央の5大学を見てみると、女子比率が最も低かったのは明治大の34%だ(22年度)。とはいえ推移を見ると、00年度に24%だったのが、12年度には31%と、徐々に増えており、「バンカラ」のイメージも薄れつつある。同じくバンカラのイメージがあった法政大も、女子学生からの人気が高まり、女子比率は今年度4割。伝統的に女子学生の人気が高いといわれてきた青山学院大では、今年度も昨年度も50%だった。

 この5大学のなかで最も女子比率が高いのが立教大だ。同大のデータによると、学部生全体に占める女子学生の割合は、14年度51.9%、15年度52.7%、16年度53.4%と年々上がっている。18年度は54.0%、19年度は54.2%、20年度は54.1%と横ばいに推移したが、21年度は55.0%と再び増え、22年度は56.1%だった。

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志願者の男女比にも驚きの変化