7月19日にフィギュアスケートの羽生結弦選手が「現役引退」を表明したことは大きなニュースとなったが、日本以上の反応を見せたのがお隣の中国だ。同日、午前中に引退会見をするという一報が出ると、中国メディアもすぐさま反応。SNSでも1日中、この話題でもちきりだった。
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夕方からの引退会見は中国の国営メディアでもトップニュースで伝え、中国版ツイッター・Weibo(微博)のトレンドランキングでは1位が「羽生結弦が正式に引退を宣言」、2位が「プロ転向」と、話題を独占。新華社の引退宣言のニュースは現在までに、閲覧数7億回以上を記録し、コメント数は2万超え。プロ転向のニュースも閲覧数が5億回を超えている(7月20日10時現在)。
引退報道について、中国国営メディア・新華社は「現役引退を表明、今後競技には参加しない意向も4Aには挑戦を続ける」(7月19日)との見出しで速報。「羽生は平昌冬季五輪の時、弊紙記者に現役引退を示唆していたが、最終的に意思決定したのは北京冬季五輪だったようだ」と報じた。また共産党系メディア「中国青年報」も「世界のフィギュアスケートの一時代に幕 羽生結弦が引退表明 今後競技には参加しない」と掲げ、「北京冬季五輪で高難度の4Aに挑戦した羽生は成功には至らなかったが、彼の挑戦魂は多くの人を感動させた。羽生の目標への強い心と努力、また謙遜の心、善良な性格は世界中の人々を魅了した」と称賛した。
Weiboには、羽生に対する感謝や称賛のコメントが殺到。「あなたの健康と幸せをお祈りしています。フィギュアスケートを楽しんでね」や「一つの時代が終わった。そして表現者としての人生が始まる」「柚子の選択を尊重するよ。これからもずっと付いていくよ」といった祝福の声がある一方、「永遠にあなたを応援しています。でもつらくて胃が痛くなってきた」「やっぱりつらい。これから愛しの人のニュースはあまり見られなくなるのかな」など、現役引退を悲しむコメントも多数あった。