上智大は23年度入試の概況を今年4月に公表。これまで国公立大志願者が受験しやすい「4教科型」(外国語・国語・地歴公民・数学など)だった共通テスト利用方式の入試について、私大専願者が受けやすい「3教科型」(外国語・国語・地歴公民/数学など)も実施するという。これは実志願者をより集めるための方策だが、飯塚事務長は狙いをこう語る。
「他大では、たとえば共通テスト利用型の入試で3科目型と4科目型、6科目型があり、より多くの志願者を集めています。これに対して上智大では4教科型だけで、志願者は4千人程度。3教科型の入試を導入すれば、私大専願者も受験しやすくなる。また、共通テスト利用型の入試は、共通テストの結果があれば合否が出るため、地方の受験生の出願が多い。全国から、より多くの受験者を集めたい」
実志願者数の減少に歯止めがかかるだろうか。
(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)