早速、新たな入試方式を導入。大学ホームページより
早速、新たな入試方式を導入。大学ホームページより

 上智大は23年度入試の概況を今年4月に公表。これまで国公立大志願者が受験しやすい「4教科型」(外国語・国語・地歴公民・数学など)だった共通テスト利用方式の入試について、私大専願者が受けやすい「3教科型」(外国語・国語・地歴公民/数学など)も実施するという。これは実志願者をより集めるための方策だが、飯塚事務長は狙いをこう語る。

「他大では、たとえば共通テスト利用型の入試で3科目型と4科目型、6科目型があり、より多くの志願者を集めています。これに対して上智大では4教科型だけで、志願者は4千人程度。3教科型の入試を導入すれば、私大専願者も受験しやすくなる。また、共通テスト利用型の入試は、共通テストの結果があれば合否が出るため、地方の受験生の出願が多い。全国から、より多くの受験者を集めたい」

 実志願者数の減少に歯止めがかかるだろうか。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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