心と体はつながっています。感情が動けば、体にも変化が起きますよね。例えば表情。「うれしい」から「にやにやしちゃう」というのもその一例です。
その他、「生演奏の迫力に圧倒されて、胸がドキドキ高鳴っています」「緊張しすぎて、手汗がすごいです」など、体の変化を実況して感情を表現できます。
2.行動の変化を言語化する
<今から楽しみすぎて、スケジュール帳に赤字で大きく書いておきます!>
気持ちが動いたことによって、どんな行動をとったのか。その変化を言葉にする方法もあります。例えば「うれしすぎて、思わず小さくガッツポーズしちゃいました」「階段を2段飛ばしで駆け上がるくらい、楽しみにしてきました」などです。
■ウケよりも、フィット感
「うれしい」だけでなく、「楽しい」「びっくりした」「緊張した」「感動した」など気持ちが動いたときに、その気持ちが理由で自分がどんな状態になっているのか。実況することを積み重ねていくと、感情を表現する筋力がどんどん鍛えられていきます。ここぞという瞬間に的確な言葉や言い方で伝えられるようになりますし、相手が「私はね」と心を開いてくれることも。
ただ、うまい実況中継フレーズを考えることに集中しすぎると、「あれ? 自分は結局何を伝えたいんだっけ?」とそもそもの想いからブレてしまうこともあります。あくまでも伝えるための「道具」として、日ごろからいろいろな言葉を選び、組み合わせて、試してみる。
今この瞬間も、あらゆる感情が浮かんでは消えていきますが、感じっぱなしで流さずに、言葉にしておきましょう。そうすることで自分も相手も、日々起きることをより深く一緒に味わえるようになります。小さいことですが、毎日がじわじわと楽しくなってきますよ。
【ここまで聴いてくれたあなたへ】
あなたのその喜怒哀楽は、どんな言葉に変換できますか?
(構成/小川由希子)