もちろん、それも素直で悪くないのですが、「もっと何か言えたかもしれないのに」と自己嫌悪のようなモヤモヤが残った経験、ありませんか。
人からほめられたときも、リアクションに困る場面のひとつ。うれしいのに、照れくさかったり「それほどでも」という気持ちから「いやいや、そんな! とんでもないです……」と全力で否定してしまうときがあります。
素直に「ありがとう」「うれしいです!」と伝えると自信満々に思われてしまうかしらと、謎の自意識がグルグルして、結局一周回って無難な「いえいえ」に着地してしまったり。
しかし、ちょっとここで相手の立場に立ってみてください。自分が何かプレゼントしたとき、相手の何かをほめたとき、その人が目の前でパッと顔を輝かせ、声を弾ませて「うれしい!」とまっすぐ表現してくれたほうがこちらとしてはうれしいですよね。
プラスの言動に対して、プラスの反応が返ってくると、「やってよかった」と心から思えますし、「もっと喜んでもらいたい」とよい循環が生まれます。
だからこそ、人から何かしてもらったとき、うれしい言葉をかけてもらったときは、その気持ちにしっかりお返しをしたいもの。自分の反応イコール「相手へのお返し」と考えれば、ややこしい自意識はスーッと消えていきます。
さらに、「うれしい」「ありがとう」に加えて、実感のこもった言葉をプラスできたら、輪をかけてポジティブな「お返し」ができます。そんな言葉が自然と出てくるよう、日ごろから自分の気持ちを客観的に眺めて、言語化してみてください。
そんな習慣を身につける方法が、「自分の気持ちの実況中継」です。今感じているその気持ちによって、自分がどうなっているのか、どうしたくなったのか。「うれしいです」「楽しみです」という感情を例にして、すぐにできるシンプルなコツを二つご紹介します。
1.体の変化を言語化する
<あまりにうれしくて、今、頬が思い切り緩んでいると思います>