YouTuberになる前となった後で、良くも悪くも人格が変わってしまうケースがみられます。YouTuberとして人気になったことで、自信がつき、経済的にも豊かになったせいで、態度が横柄になることもあります。このパターンは、YouTubeに限らず芸能界や他の職業でも起こります。要するに「調子にのる」という現象です。とくにYouTubeは、社会経験の乏しい20代の若者が人気になることも少なくありません。
そのほかにも、例えば副業でYouTubeを成功させたことで、本業でも成果が出たり、ビジネスが上手くいったりすることがあります。YouTubeの成功の秘訣は、基本的にはターゲット思考であるため、「自分の動画の視聴者は誰なのか」「視聴者は何を見たがっているのか」を考え続けることになります。それは、「自分のお客さんは誰なのか」「そのお客さんは何を求めているのか」を突き詰める商売の原則と同じです。
例えば、「Apple Watchを買うと玄関のドアを施錠できるようになる」という情報を、単純に商品の性能やスペックのみで伝えると、「Apple Watchに興味がある人」にしか届きませんが、「両手に荷物を持っていたり、赤ちゃんを抱っこして両手がふさがることの多い母親」をターゲットに定めると、商品価値の伝わり方も変わります。具体的に、どんな人がどう使うと便利なのか、をイメージして発信すると結果も変わるかもしれません。
YouTuberは「誰が見ているのか」という部分に焦点を当てて仕事をするため、モノやサービスを起点として考えるよりも、よりユーザーに近い目線で考えます。このターゲット思考は、他の仕事でも十分にいかせると思います。
かくいう私も、YouTuberになって大きく変わった部分があります。それは、「子どもっぽくなった」ことです。私は、生き物をトピックとして扱うYouTubeチャンネルを運営しております。そのため、夏休みは、ほぼ子供と森や山や林や公園でセミなどの虫取りをしたり、海や川でナマコなどの生き物観察、漁師体験やウツボを捕まえる日々を送っています。生き物が好きな子どもや虫取り少年たちに協力してもらうことも多く、休憩中にはアイスや駄菓子を一緒に食べます。晴れている昼間はほとんど屋外で走り回っていて、家ではスイカを食べて休みます。おそらく、誰よりも少年のような夏休みを過ごしているママです。