また、さらりと「さすがですね」と言える人は好感を持たれます。
「なんだか媚びているようで」「恥ずかしくて素直に言えない」という気持ちもありますが、「こんなこと言って、相手は自分のことをどう思うのだろう」と先回りして心配するくらいなら、その意識を「今この瞬間、相手のための言葉」に向けましょう。
言われたほうは「またまたー」と思いながらも、イヤな気持ちにはなりません。
■誰だって話したくないときがある
誰でも(もちろん私も)そうですが、その日によってすごくしゃべりたい気分であったり、疲れていたり余裕がなかったりで、あまり話したくないというときもありますよね。相手の反応がそっけなかったり、気もそぞろならば、「あ、今はタイミングが違うな」というサイン。
相手の状況を尊重し、「自分の話したい」気持ちだけでグイグイ行かないこと。
会話は自分が一方的に話すだけではなく、相手とやりとりして初めて成り立つもの。相手に「今はちょっと」と嫌がられないために、そして冷たくあしらわれて結果的に自分がイヤな気持ちにならないためにも、相手の様子や表情をよく観察してください。
いつどんなときでも、押すだけ、話しかけるだけでは、距離感ゼロの馴れ馴れしい人。反応が薄くても、「今はそういう気持ちなのね。またタイミングをあらためよう」と相手を尊重し、深追いしないのが大人のコミュニケーションです。
恋愛においてうまくいかないときは「押すのをやめて、引いてみな」と言いますよね。たしかにそれも相手の状況をよく観察した上での真実だなぁとうなずくものがあります。
深追いしない。がんばりすぎない。そのほうが心情的にラクですし、次へのチャンスを残せると思うんです。
【ここまで聴いてくれたあなたへ】
相手を観察すれば、距離感がわかる。
(構成/小川由希子)