タレントのryuchellさんとpecoさんが、離婚を発表しました。ryuchellさんは「良きパパ」「良き夫」としてのイメージが定着していたために、離婚の発表は世間を大きく騒がせることになりました。
離婚の理由は本人たちにしかわからないことではありますが、仕事として演じているryucell像と、自分自身の本来のアイデンティティーに乖離があったことが理由のひとつかもしれません。彼は”良き夫でありパパ”としての立場で仕事をする機会が多かったために、離婚の発表でモヤモヤとした気持ちを抱く人も少なくなかったのでしょう。
結婚や離婚は、本来プライベートなことですが、芸能人や有名人の場合は仕事に大きく影響します。清楚系のキャラで仕事をしていた芸能人が、恋愛関係や飲酒などのスキャンダルで人気を失ってしまうこともあります。この現象は、YouTuberにも起こります。最初は貧乏な人として出演していたのに、YouTubeで成功するにつれて少しずつ暮らしぶりがよくなってしまい、人気が減少するということもあります。当初のイメージから視聴者が望まない方向に変化してしまったことが原因です。
プライベートと動画の中のキャラクターは異なることが少なくありません。カップルYouTuberや夫婦YouTuberが、実は不仲であったり、もう付き合ってはいなかったりするパターンもあります。視聴者の「こうあってほしい」というイメージに合わせたキャラクターを演じるため、本人のアイデンティティーと一致しているとは限りません。多くの場合、イメージと違うプライベートな部分が見えると視聴者は幻滅します。
逆に、好感度が上がるパターンもあります。これは、ドラえもんで例えると「普段は意地悪なジャイアンが映画ではおとこ気のある善意のキャラクターとして活躍して好感度が上がる」というパターンです。YouTubeでは、めちゃくちゃな企画やバカバカしい動画を作っている人が、プライベートでは他人に親切だったり、気を使ったりというパターンです。どちらの方向にせよ、動画の中のキャラクターのイメージと異なることをすると、視聴者の印象が反発することは珍しくありません。