他の野手では大谷と仲の良かった選手として日本でも知られていたホセ・イグレシアス遊撃手も、エンゼルスを“クビ”となった後に飛躍。2021年のエンゼルス時代にはレギュラーとして打率.259、8本塁打、41打点とまずまずの成績を残していたが9月に解雇となった。

 その後、昨シーズン後半のレッドソックスでのプレーを経て、今季からはロッキーズに所属。ここまで114試合に出場して打率.300、3本塁打、47打点と結果を残している。元々守備が売りの選手だけに、この成績は立派と言えるだろう。今季、エンゼルスで遊撃のレギュラーはアンドルー・ベラスケスが務めているが打率が1割台と低迷。守備力の指標UZR(FanGraphs調べ)でもリーグ全体でイグレシアスが5位なのに対し、ベラスケスは12位と攻守で“クビ”となったイグレシアスが上回っている。

 投手でもこういった傾向がみてとれる。2014年オフにマーリンズからドジャースを経てトレードで加入したアンドルー・ヒーニーは、将来のエンゼルスのエース候補として期待されたが伸び悩み、昨年7月のトレードで退団。だが、今季加入したドジャースでは11試合の先発登板ながら、防御率2.94、52回を投げて78奪三振と素晴らしい成績を残している。

 他にもエンゼルスでプレーした昨シーズンは2勝9敗、防御率6.06と苦しんでいた先発右腕のディラン・バンディが今季は新天地のツインズで8勝6敗、防御率4.34をマーク。また、ここ数年チームの守護神を務め、トレード期限前にブレーブスに移籍したライセル・イグレシアスも、今季エンゼルスでは39試合の登板で防御率4.04だったものが、新天地では16試合の登板で防御率0.61と見事な投球を披露している。

 逆に近年チームに入団してきた実績のある選手では、アンソニー・レンドン三塁手が移籍前の2019年にはMVP級の成績を残したものの、エンゼルス加入後は怪我などもあり、入団後の3シーズンでほぼ戦力にならず。昨季はメッツで65試合の登板で防御率0.95だった救援左腕のアーロン・ループも、エンゼルスに移籍した今季は53試合の登板で防御率3.88と圧倒的な安定感は見せられていない。

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メジャーで問われるのはチームの編成の能力