【タイプ1】ほてりや冷えが気になる「腎の不調」タイプ

<気になる症状>
水分不足:ほてり、寝汗、めまい、耳鳴り、乾燥による皮膚のかゆみ、腰痛、足腰が弱い、便秘気味、舌の色が紅く苔が少ない
陽気不足:疲労・倦怠感、息切れ、腰痛、腰や四肢の冷え、むくみ、頻尿、舌の色が淡く苔が白い

<改善ポイント>
 身体に潤いを与え、体内の余分な熱を冷ます「水分や血液」(陰液)。身体を温め、成長を促す「陽気」(エネルギー)。こうした体内すべての陰液や陽気は、「腎」(腎臓)に貯えられる生命エネルギーの源「精」を基本として生み出されます。そのため、腎の機能が衰えて精が不足すると、水分や血液、陽気なども不足し、さまざまな不調が現れるのです。

 この症状は陰が不足して生じます。しかし、“冷えのぼせ”のように陰陽両方が不足していることも。いずれにしても、養生の基本は腎の機能を高めること。腎の養生は老化防止にもつながります。セカンドライフを元気に過ごすためにも、この時期から積極的に腎を整えるよう心がけましょう。 

<摂り入れたい食材>
しっかり栄養を摂って基本的な体力を養いましょう:
松の実、桑の実、ごま、くるみ、黒豆、山芋、きのこ類

【タイプ2】不眠や動悸が気になる「心(しん)」の不調タイプ

<気になる症状>
動悸、不眠、不安、集中できない、舌の色が淡い

<改善ポイント>
「腎」には、「心」の陽気が高まり過ぎて熱が発生しないように抑える役割があります。反対に、心の陽気は腎を温めて、その機能が正常に働くよう助けています。
 このように、心と腎は“火と水の関係”です。互いに協調して、バランスをとりながら活動しています。
 更年期になって腎の機能が低下すると、心の陽気を上手く調節することができなくなり、熱がこもった状態に。その結果、精神状態をコントロールする心の機能が低下して、動悸や不眠といった症状が現れるのです。

<摂り入れたい食材>
「血(けつ)」を補いながら、こもった熱を冷まして心を安定させることがポイント:
なつめ、小麦、百合根、苦瓜、ぶどう、赤ワイン

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