■南野拓実(モナコ)

 欧州のトップクラブであるリヴァプールで、昨季10ゴールをマーク。継続されて起用されることはなく、カップ戦や途中出場がほとんどで、コンディションを維持することは非常に難しかったはず。だからこそ残した成績は十分に誇れるものであり、国内カップ2冠達成は彼なしではあり得なかった。ユルゲン・クロップが最後まで残留を熱望していたのもうなずけるが、さらなる出場機会を求めて今夏モナコへと挑戦の場を移した。

 だが、ここまで新たな挑戦はうまくいっているとはいえないだろう。的確なポジショニングやアクション、献身性で周りとうまく関係を築きながら最後にフィニッシュへと絡むのが南野の真骨頂だが、リーグ・アンは個の力が一番に要求される環境であること、モナコというチーム自体が新体制で苦しんでいることなど、彼の良さが全くといって出ない状況が開幕から続いてしまっている(ボールを要求しても来ない場面やプレッシング時にタイミングが合わないシーンが何度も確認されている)。

 加入時の期待が高かったこともあり、現地メディアの反応も辛辣だ。フィリップ・クレメント監督は「得点がないから自信を失っている」と語ったが、ゴールという結果がチーム内外の評価をすべて変えるのは間違いない(アタッカーは結局ネットを揺らさなければ評価されないのがヨーロッパだ)。9月18日のスタッド・ランス戦では待望の移籍後初ゴールをマーク。この嫌な流れを断ち切るためにも、どんな形であれ一つでも多くの得点を奪いたい。

(文・三上凌平)

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