■阪神:鳥谷敬(在籍16年)
成績:2169試合 2085安打 138本塁打 822打点 131盗塁
プロキャリア最後の2年間はロッテで過ごしたが、2004年の入団後から不動の遊撃手として長年活躍した。打撃では主なタイトルこそないが2010年にマークした104打点は遊撃手としてはシーズン歴代最多。また守備力も非常に高くゴールデングラブ賞を5度獲得し、ベストナインは6度受賞。特にベストナインの投票では同じポジションを守る坂本勇人という強大なライバルがいる中で、2013年からは3年連続で選出されるなど、リーグを代表する遊撃手として君臨した。また、体力的な負担が多いポジションでありながら、歴代5位となるフルイニング出場(667試合)という記録も持つ。多くを語らない寡黙なタイプの選手ではあるが2013年からはキャプテンを務め、背中でチームを引っ張った。
■巨人:坂本勇人(在籍16年)
成績:1974試合 2193安打 266本塁打 942打点 160盗塁
21世紀の巨人の顔といえば誰もが坂本を思い浮かべるのではないか。入団2年目の2008年に球団では松井秀喜以来となる10代での開幕スタメン(8番・セカンド)入りを果たすと、かつて巨人のスター選手として活躍した原辰徳監督の下、順調な成長曲線を描いた。2016年にはセ・リーグの遊撃手として初となる首位打者(.344)を獲得。2020年には史上2番目の早さ(31歳10カ月)で2000本安打を達成した。守備でもレギュラー獲得以降、着実に堅実さが増し、これまでゴールデングラブ賞を5度受賞。また、遊撃手としてNPB歴代最多となる試合出場数と補殺を記録している。2015年からはキャプテンを務るなど、33歳となった今でもその存在感は絶大だ。
■広島:菊池涼介(在籍11年)
成績:1402試合 1470安打 117本塁打 523打点 113盗塁
2010年代の強いカープの象徴だった菊池を選んだ。入団1年目の2012年シーズン途中から驚異的な守備力を武器に二塁手としてレギュラーを掴むと、チームが強くなっていく過程で丸佳浩、田中広輔、鈴木誠也らとともに成長。25年ぶりのリーグ制覇を果たした2016年には打率.315、13本塁打、56打点と打撃でも活躍し、そこから3連覇を果たしたチームの中で主力選手として躍動した。打撃力も決して低くはないが、やはり売りは守備力で2013年から昨季まで9年連続でゴールデングラブ賞を受賞中。さらに、2013年には二塁手としてシーズン歴代最多の補殺数を記録し、2019年から2021年シーズンにかけては569連続守備機会無失策という偉業も達成した。丸、鈴木らがカープを退団した今でも中心選手として活躍し続けている。