ベルセバのスチュアート・マードック、初監督作映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』8月1日公開
ベルセバのスチュアート・マードック、初監督作映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』8月1日公開

 ベル・アンド・セバスチャンのフロントマン、スチュアート・マードックが監督を務めた映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』が8月1日より公開される。

 本作は、スコットランドのグラスゴーを舞台に、3人の男女が一緒に音楽を作りながら経験する、恋や友情、痛みを描いたミュージカル映画。拒食症のため、実家を離れ入院生活を送るイヴが、ある日病院を抜け出した時にジェームズとキャシーに出会い、深く関わるにつれてのそれぞれの心の変化や、音楽を通して見つけた生きる楽しみが描かれている。70年代風の衣装やポップな音楽が映画をカラフルに彩り、目も耳も楽しませてくれる作品だ。

 本作で監督デビューを果たしたスチュアートは、10年かけてプロデューサーのバリー・メンデルと共に作品を完成させ、現代のデジタル化において難しいとされる16ミリフィルムで撮影を行った。ところどころに散りばめられた音楽は、脚本の完成途中の段階からフルアルバムで録音された。

 主人公イヴに抜擢されたのはエミリー・ブラウニング。繊細な心をもつ難しい役どころのイヴを見事に演じ、透明感のある歌声で存在感を見せつけた。また、バンドのリーダーながら、自分の殻に閉じこもりがちな青年ジェームズは、自身がボーカルを担当するバンド、イヤーズ&イヤーズが、UKチャート1位を記録したオリー・アレクサンデルが選ばれた。そして、年下の女の子キャシー役は、イギリスのテレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』にも出演したハンナ・マリーが務めている。

 舞台となるグラスゴーは、スチュアート監督が大学生活を過ごした地。劇中では、イヴとジェームズが出会うライブハウスが、ザ・クラッシュやデヴィッド・ボウイらが演奏した歴史を持つ、バロウランド・ボールルームなど音楽ファンの心をくすぐる場面も登場する。本作は8月1日より新宿シネマカリテほかで全国順次ロードショー。

◎公開情報 『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』
2015年8月1日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督・脚本:スチュアート・マードック
制作:バリー・メンデル
出演:エミリー・ブラウニング、オリー・アレクサンデル、ハンナ・マリー
配給:アット エンタテインメント
(C)FINDLAY PRODUCTIONS LIMITED 2012