矢野監督は20、21年と2年連続2位と惜しくもリーグ優勝に届かず、今季は開幕ダッシュに失敗して春先に借金16の最下位に沈んだのが大きな痛手となった。ただ地力はあるチームだ。安定感抜群の投手陣で建て直し、前半戦で借金を完済。夏場に息切れしたが、選手たちを大幅に入れ替えなくても十分に戦える。

 前出のスポーツ紙デスクは「阪神のカギを握るのは外国人野手です。今年は中軸として期待されたジェフリー・マルテ、ロハス・ジュニアが故障や打撃不振で機能せず、得点力不足だった。佐藤、大山と並ぶ強打者が1人でもいれば相手バッテリーに与える重圧も変わってくる。岡田さんも新監督に就任した時は補強ポイントとして重視することになるでしょう」と分析する。

 リーグ優勝したヤクルトは不動の4番・村上宗隆だけでなく、後を打つホセ・オスナ、ドミンゴ・サンタナと両外国人がポイントゲッターとして機能した。岡田監督が就任2年目の05年も、広島から移籍したアンディ・シーツが攻守で活躍してリーグ優勝に大きく貢献した。現有戦力に加え、新外国人補強、FA市場に参戦するのかどうか。新監督と球団フロントのチーム改革が注目される。(梅宮昌宗)

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?