彼らの言葉を証明するように、ワイルドカードシリーズ第1戦は打撃が爆発し7−1でメッツを下し、ドジャース戦でも奮闘し5-3で下している。ダルビッシュの好投が野手を奮い立たせ、チーム全体に好影響を与えているのは確かなようだ。

 またパドレスからの評価も高い。10月9日、『サンディエゴ・ユニオン・トリビューン』はパドレスがダルビッシュとの契約延長の可能性がある、と報じている。ダルビッシュは来季がパドレスとの契約の最終年。ポストシーズン中のため具体的な話は今後となるだろうが、ここまで結果を出していれば、チーム残留を願うのは全くおかしくない話である。

 なお、これはまったくの余談だが、ダルビッシュはカブス時代に住んでいたシカゴ郊外の自宅を売りに出しているようだ。『シカゴ・トリビューン』(10月11日付)など複数のメディアが報じている。現地報道によれば、売値は575万ドル(約8億4600万円)で、ダルビッシュは2018年5月に455万ドル(約6億7000万円)で購入したという。その価値は約1.25倍に。カブスを離れ2シーズンも経ったこのタイミングでの売却は、ダルビッシュが将来サンディエゴで骨をうずめる気持ちの表れなのかもしれない。

 いずれにせよ、ドジャース戦で見せたベテランエースによる大車輪の活躍はパドレスに大きな勝利をもたらし、敵軍メディアも感服させた。それだけ、ダルビッシュがパドレス勝利のキープレーヤーであることは間違いない。今試合はまさにその好例だったといえるだろう。(澤良憲/YOSHINORI SAWA)

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