ドジャース専門メディア『ドジャース・ウェイ』は「ドジャースファンは、パドレス戦でのこのミスコールに文句は言わないだろう。ドジャースはこれまでのポストシーズン中、思い通りにならない判定を何度も受けてきたので、実際にチームに有利な判定が出たのは嬉しいことだ」と喜びながら伝えた。

 しかし、ダルビッシュは集中力を切らさず、粘りある投球でドジャース打線相手に5回7安打3失点7三振に抑え、今ポストシーズン2勝目を挙げた。ダルビッシュがドジャースタジアムで勝利を挙げたことを、敵軍メディア『ロサンゼルス・タイムズ』は「ダルビッシュはドジャースタジアムでの過去の亡霊に打ち勝った」と伝えている。

 同紙の言う、過去の亡霊とは前出の2017年のヒューストン・アストロズ戦のこと。今試合もその前日、アストロズがシアトル・マリナーズに逆転サヨナラ勝利を収め、ダルビッシュはメディア対応中にその場面を見ていたと、書かれている。また、「ダルビッシュの亡霊はいたるところにいた」とも綴られている。

 そんなダルビッシュが、ポストシーズンのドジャースタジアムで勝利を挙げたことは、現地で大きな話題になっている。『ロサンゼルス・タイムズ』も、「2017年のワールドシリーズ、サイン盗みをしたアストロズとの第7戦を落としたことが彼に与えた影響、その失望から立ち直ったことで彼は成長し優勝を目指すチームの投手陣を率いるにふさわしい選手になったと本人は語っていたが、まさにその通りだった」と続け、その好投を称賛。

 ダルビッシュの評価はチーム内でも上々だ。昨季、『サンディエゴ・ユニオン・トリビューン』のパドレス番記者ケビン・エイシー記者は、著者に「彼が登板する時は、野手陣は気が楽になりますよ。打席に集中するだけで良いのですから」と話していたが、それは今季も健在のようだ。『サンディエゴ・ユニオン・トリビューン』は各コラムにチームメートの言葉を次のように紹介している。

「彼は今、地球上で最高の投手の一人だ」(マイク・クレビンジャー)「ユウがマウンドに立つ。だから俺たちは、彼がそこにいることで自信を得られる。俺たちは彼のために2、3点取って盛り上げていく」(マニー・マチャド)。

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