大卒2年目の須貝英大(甲府)もJ1舞台で活躍できる能力を持つ選手だ。1998年10月27日生まれの23歳。身長172センチだが対人能力が非常に高く、縦への推進力とキャプテンシーも併せ持ち、左右の両サイドバックに3バックの一角にも対応可能。天皇杯も制した地元クラブへの愛着は間違いなくあるが、他クラブから引き抜かれる可能性もある。

 サイドアタッカーでは、相馬勇紀(名古屋)の去就が注目される。1997年2月25日生まれの25歳。東京五輪でも活躍したスピード感抜群のドリブラー。カタールW杯行きも期待されるが、その後に海外挑戦する可能性は十分。恐れることなく積極的に仕掛けるスタイルは、目の肥えた欧州サポーターからも気に入られるだろう。

 岩崎悠人(鳥栖)は人気銘柄だ。1998年6月11日生まれの24歳。高校時代はストライカーだったが、プロ入り後は豊富な運動量を武器にチャンスメーカーとして鍛錬。京都から札幌、湘南、千葉を経て辿り着いた鳥栖で今季、ウイングバックにコンバートされて大活躍し、7月のE-1選手権でA代表デビューも飾った。現在はレンタル移籍で、保有権は札幌が持つが、果たしてどうなるか。争奪戦に発展する可能性がある。

 さらにもう一人、J3でプレーする久保藤次郎(藤枝MYFC)も注目したい選手だ。1999年4月5日生まれの23歳。身長167センチと小柄だが、右ウイングバックの位置から積極的な仕掛けでチャンスを作りながら“仕上げ役”を担い、今季10ゴール6アシストと出色の活躍。チームは残り5試合を残してJ2自動昇格圏内の2位に浮上したが、ここから再び3位以下に転落するようだと、多くのクラブが獲得に動くはずだ。

 中盤のセンターでは、齊藤未月(G大阪)がどうなるか。1999年1月10日生まれの23歳。ロシアリーグから国内復帰した今季、相変わらずの高いボール奪取能力を武器に攻守にハードワークを続けたが、チームは低迷。湘南からのレンタル移籍の立場であり、残留争いの渦中にあって来季の不確定要素が高まっている。

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攻撃陣にも去就注目の選手たち