放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、キッチンで妻に文句を言ったら言い返された一言について。
* * *
先日、21時過ぎに仕事を終えて家に帰った。妻がスマホを見ながらソファーで一休憩。息子・笑福はユーチューブを見ている。
僕は小腹がすいていたので、自分で軽く料理を作る。妻が「私、やろうか?」と言うが、僕はこういう時に自分で作りたいタイプなので「大丈夫。自分でやるよ~」と言う。
キッチンは、妻と息子が食べたあとの夕食の食器などが置いてある。
僕が料理を作り始めると、妻が「よし!!」と起き始めて、キッチンに来る。そして片づけを始める。
ここで問題が起きる。うちのキッチンは決してかなり広いわけではないキッチン。調理をしている僕の後ろを妻が通ると、結構キツキツになるのだ。
これを読んでいる皆さんはお分かりと思うが、僕も妻も痩せている方ではない。いや、太っている方。いや、太っている。ということは、体の厚みもあるのだ。この体の厚みのある者同士が狭い場所で交差すると結構、キツキツになる。
想像してください。家のキッチンに力士が二人重なる絵を。
調理している僕は片手に包丁を持っていたりするので、ビビりの僕はドキドキしてしまう。
このようなことが度々ある。
スマホを見ていた妻が、僕が自分の分の食事を作ろうとすると、立ち上がり、片付け始める。
それにより、キッチンがキツキツ渋滞になる。
今までは、そのことを口にしなかったのだが、この日、ついに口にしてしまった。「なんで俺が料理作り始めると、一緒に動くのかな~」と。
妻には妻の時間がある。わかる。だが、僕が料理を作る前に、片付けることも出来たはずだ。
前はあまりこういうことはなかった。理由は分かっている。妻がスマホを見る時間がこの一年でかなり増えている。