内田有紀
内田有紀
この記事の写真をすべて見る

 現在放送中の本田翼主演ドラマ「君の花になる」(TBS系)に出演している女優の内田有紀(47)。本田演じる寮母と崖っぷちの7人組ボーイズグループ“8LOOM”が、トップアーティストになるという夢に向かって奮闘する姿を描いた作品で、内田はライバルグループのクールで無愛想な敏腕マネージャー役を好演している。SNS上では「内田有紀さんの演技すごい」「演技の上手さが引き立つドラマ」など、称賛の声が相次いでいる。

【ショートカットでブレイクした女優たち】

 1992年に女優デビューした内田。94年には「TENCAを取ろう! ―内田の野望―」でCDデビューし、オリコンチャートで初登場1位を記録するなど、90年代にボーイッシュな魅力でアイドル的な人気を博した。一方、最近になってデビュー当時について「歌だって下手くそだし、お芝居だって下手くそだし」(「ノンストップ!」2021年11月30日放送)と振り返っており、アイドル的な人気にあぐらをかかずに演技力を磨き、その後、実力派女優になっていったことがうかがえる。

「90年代は数々のドラマに出演していましたが、セリフの棒読みやわざとらしい表情が目立ち、人気と実力が見合ってないと散々な評価でした。そんな内田さんが今では、本格派女優として開花しました。昨年放送されたドラマ『華麗なる一族』では、主人公の愛人役を熱演。主人公一家に君臨し圧倒的な影響力を及ぼす役柄で、憎たらしくも妖艶さと意志の強さを持ち合わせたキャラクターは絶賛されました。また、4月期放送のドラマ『未来への10カウント』では、校長役として嫌な感じやおちゃめな部分も出しつつ、威厳も損なわない演技で印象を残しています。また『ドクターX ~外科医・大門未知子~』シリーズでの、主人公の相棒で頼れる麻酔科医役でもおなじみでしょう。昨年放送された第7シリーズも好評でした」(テレビ情報誌の編集者)

 最近の内田は作品に安定感をもたらす存在となっているが、どのような努力を重ねてきたのだろうか。20代の頃に「北区つかこうへい劇団」で演技を学んだ過去があるが、自身は30代に入ってからが転機になったとインタビューで語っている。

次のページ
10年前に「心がポキっと折れた」