
冷戦終結とソ連の崩壊は、東アジアの地政学にも影響を与えた。国境紛争を抱えるソ連(ロシア)と和解したことで、北方の脅威がなくなった中国は、海洋進出へと転換。現在の習近平国家主席は、台湾統一についての強硬な態度が目立つ。一方、台湾では2016年に就任した蔡英文総統が、中国に屈しない姿勢をみせている。
中国が武力で台湾を併合しようとする可能性は捨てきれない。台湾とフィリピンの間のルソン海峡は、日本にとっても重要なシーレーン(海上交通路)。アメリカなどと連携し、台湾周辺の安定を維持する努力が必要だ。
(構成 文筆家 三城俊一/生活・文化編集部)
■だって台湾は「国」じゃないですから







