誰の精子かわからないまま使われ、生まれてきた子供たちの多くが「自分のアイデンティティの半分が空白」と訴える。彼ら・彼女らの「出自を知る権利」はどう保障されるべきなのか。AID[非配偶者間人工授精]が浮かび上がらせる問題の本質について、10年以上にわたり取材を続けるジャーナリスト大野和基氏の新刊『私の半分はどこから来たのか――AIDで生まれた子の苦悩』(朝日新聞出版)から一部抜粋・再編して紹介す…
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夫のものではない精子で妊娠・出産する「AID」 生まれた子供が経験する“喪失体験”の実態