「『負けないサッカー』で結果を求めるているように感じる。やり方がハマれば南アフリカ大会のようにグループリーグを突破し、その先のベスト8進出も果たせるかもしれない。しかし結果が出たからといって、即座に森保監督続投とは限らない。近年JFA自体の求心力が低下している中、世間的にインパクトがある監督招集が必要な部分もある」(選手エージェント会社関係者)
W杯開幕直前、一部マスコミが「JFAがW杯後の森保監督続投を視野に入れていること」を報じた。W杯8強を達成すれば文句なし、仮に届かなくとも一定の結果を残した場合には続投を要請する可能性もあるというが……。最近は日本代表の人気の低下が叫ばれ、単純に結果だけで決めるべきではないという声もある。
「今大会前は一時期の日本代表人気が嘘のように静かだった。サッカー人気低迷が顕著に見られJFAの経営を圧迫していた。日本代表を強化して世界の舞台で結果を出すことは重要だが、同時に人気復活も求められる。日本代表監督はJFAにとって最大の営業マンなので、監督選びは慎重に行われるはず」(在京テレビ局スポーツ担当)
「日本代表人気に頼りきりだったJFAは、時代に取り残された感がある。ビジネスモデルを急激に変えることはできないので、まずは世間的インパクトが大きい監督が必要ではないか」(選手エージェント会社関係者)
これまで代表チームは外国人の監督が多く指揮してきた。初めて外国人として日本代表を指揮したハンス・オフト氏。自国開催となった2002年のW杯で監督だったフィリップ・トルシエ氏。現役時代には鹿島をJリーグ屈指の強豪に作り上げたジーコ氏。そして病で志半ばで職を辞したが世界的名将として知られるイビチャ・オシム氏……。各人ともに“個性”があり、選手たちとともに代表チームの歴史を彩ってきたのが外国人の指揮官だった。
そして、今回も森保監督続投を視野に入れつつ、外国人監督も候補なのは間違いない。かつて横浜Fマリノスで指揮を執り、現在はセルティックの監督を務めるアンジェ・ポステコグルー氏との接触をJFA側も認めている。背に腹は変えられない状況の日本サッカー界だけに、どうなるか読むのは難しい。