とはいえ、日本代表監督を日本人が務めるのは理想でもある。国民性を熟知した自国生まれの監督が掲げた戦術で戦うことで、「ジャパンズ・ウェイ」の構築につながる。そういう戦い方がレガシーとして受け継がれることで、日本でのサッカー文化も成熟するのは間違いないだろう。
「サッカー関係者の多くが日本人監督を求めているも事実。森保監督が続投しても文句は少ないだろうし、日本人指導者の中に素晴らしい人材は多い。しかし以前から続くJFAの経営状態の停滞は深刻。今も安心できないコロナ禍への対応もあり、トップを任される田嶋幸三会長は頭が痛いところ」(サッカー関連スポーツライター)
チーム強化だけでなく、ビジネスやサッカー界の方向性を大きく左右する代表監督選び。JFA技術委員長の反町康治氏はW杯が終了するまでは次期監督についての話題は封印すると語ったという。様々な条件が絡み合って次期監督が決まるが、どうなるのか。まずは日本代表のカタールでの戦いに注目したい。