でも、20代から積み重ねてきた、日々の節約と投資のおかげで、安心して大好きな家族と素敵な思い出作りに励めます。
「今から老後のために備えなきゃ!」と思っていたら、そんなに高額な出費は我慢せざるを得ないかもしれません。
でも、それよりも僕は、今の自分にとって価値があるものにお金を使いたい。
僕が日本に来て、最初にした大きな買い物は、ずっと憧れていた750ccの大型バイクでした。たしか、当時、15万円で買いました。
あのときは、友人のツテを使って、市場価格よりもさらに安く買えたのでラッキーでした。
あのバイクは、当時の僕にとって手が震えるほど高い買い物でしたが、後悔したことは一度もありません。
感覚的には、あのバイクから得られた幸福は500万円をはるかに超えています。
これは「投資」と考えても、高い利益率だと思います。
15万円のバイクは、僕をいろいろなところに連れて行ってくれました。
日本のいろいろな場所に僕の思い出を作ってくれたし、奥さんとデートした思い出も残っています。それに、バイクは家の前に置いているだけでかっこいいもんね!
こんなふうに、自分が心から喜べることにお金を使うなら、僕は大賛成です。そのお金を節約してまで投資をすべきとは思わない。
■「思い出への投資」なら、お金を使ったっていい!
普段から節約しているならば、「思い出には投資すべき」です。
タクシーに乗ったこと、ボトルウォーターを買ったこと、外食したことなどは、数年どころか、数日経ったら忘れてしまうはずです。
でも、海外旅行した記憶は、死ぬ日まで残ると思います。
だったら、そちらにお金を回しませんか?
もう一つ、「お金をかけただけでは、幸せになれるとは限らない」ということも、頭に置いておきましょう。喜びを得られないものにお金をかけたってしょうがない。
自分の価値観で測ってみて、価値があると思えるものにだけお金を使うのがポイントです。