パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』※Amazonで本の詳細を見る
パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』
※Amazonで本の詳細を見る

 でも、20代から積み重ねてきた、日々の節約と投資のおかげで、安心して大好きな家族と素敵な思い出作りに励めます。

「今から老後のために備えなきゃ!」と思っていたら、そんなに高額な出費は我慢せざるを得ないかもしれません。

 でも、それよりも僕は、今の自分にとって価値があるものにお金を使いたい。

 僕が日本に来て、最初にした大きな買い物は、ずっと憧れていた750ccの大型バイクでした。たしか、当時、15万円で買いました。

 あのときは、友人のツテを使って、市場価格よりもさらに安く買えたのでラッキーでした。

 あのバイクは、当時の僕にとって手が震えるほど高い買い物でしたが、後悔したことは一度もありません。

 感覚的には、あのバイクから得られた幸福は500万円をはるかに超えています。

 これは「投資」と考えても、高い利益率だと思います。

 15万円のバイクは、僕をいろいろなところに連れて行ってくれました。

 日本のいろいろな場所に僕の思い出を作ってくれたし、奥さんとデートした思い出も残っています。それに、バイクは家の前に置いているだけでかっこいいもんね!

 こんなふうに、自分が心から喜べることにお金を使うなら、僕は大賛成です。そのお金を節約してまで投資をすべきとは思わない。

■「思い出への投資」なら、お金を使ったっていい! 

 普段から節約しているならば、「思い出には投資すべき」です。

 タクシーに乗ったこと、ボトルウォーターを買ったこと、外食したことなどは、数年どころか、数日経ったら忘れてしまうはずです。

 でも、海外旅行した記憶は、死ぬ日まで残ると思います。

 だったら、そちらにお金を回しませんか?

 もう一つ、「お金をかけただけでは、幸せになれるとは限らない」ということも、頭に置いておきましょう。喜びを得られないものにお金をかけたってしょうがない。

 自分の価値観で測ってみて、価値があると思えるものにだけお金を使うのがポイントです。

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?
次のページ
幸せになるためにも、節約筋を鍛えよう!