吉本興業という後ろ盾がなくなった加藤は、今後、どのようにタレント活動を続けていくつもりなのか。前出の放送作家はこう明かす。

「昨年の夏頃から経済メディア『NewsPicks』で討論番組を始めたり、テレビ以外での足場固めを着々と進めています。一方の山本さんもYouTube番組が大好評で、『めちゃイケ』をほうふつとさせる暴れん坊ぶりが人気を博しています。加藤さんがテレビ以外の場に進出し始めたのも、極楽とんぼとして再び脚光を浴びるための地ならしなのでは。『スッキリ』終了後、加藤さんがYouTubeに本格的に進出する可能性も大いにあります。一方で業界内では、今年フジテレビを早期退職して制作会社を立ち上げた『めちゃイケ』の生みの親、片岡飛鳥さんと何かを始めるのではとささやかれています。リミッターが外れた加藤さんがどう出るか、お笑い関係者はみんな注目しています」

■クレー射撃や狩猟のチャンネルを開設!?

 週刊誌の芸能担当記者も「『スッキリ』終了後も安泰でしょう」と話す。

「加藤さんは“狂犬キャラ”のイメージとは裏腹に、意外とコミュニケーション能力や政治力にたけており、業界内に人脈を築いています。昨年3月に吉本興業とのエージェント契約が解除となった際も、仮に吉本と距離ができたとしても、加藤さんと懇意の民放の番組プロデューサーたちが救いの手を差し伸べるのでは、という声をよく耳にしました。相方の山本さんも含めて人気演出家のマッコイ斉藤氏との仲の良さは有名ですが、『スッキリ』や『ZIP!』ほか数々のヒット番組を手掛けてきた元日テレ敏腕プロデューサーで、現在は会社を経営している三枝孝臣氏とも仲が良いことで知られています。自身の人脈を生かして今後も予想以上の活躍を見せるのではないでしょうか」

 芸能評論家の三杉武氏は加藤の将来性についてこう述べる。

「加藤さんはコンビでAbema TVでレギュラー番組をやっていたほか、今夏には宮迫博之さんや中田敦彦さん、相方の山本さんによる、YouTubeのトークバラエティー番組『Win Win Wiiin』に登場して話題になりました。『スッキリ』終了後は、テレビやネットの枠を超えて、これまで以上に活躍のフィールドを広げるのではないでしょうか。また、加藤さんはクレー射撃を長年の趣味として持ち、腕前もかなりのものだと言われます。また、芸能界引退後は地元・北海道で山を買い、ログハウスを建て、イノシシやエゾシカをライフルで狩りながら自給自足の生活をする夢を明かしていたこともあります。加藤さんは、お笑い以外にもいろんな“コンテンツ”を持っているので、YouTubeや配信系でも十分勝ち目はあると思います」

 まだ53歳と働き盛り。加藤浩次の「第2幕」に期待したい。(藤原三星)

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