知名度ならば、“ツネ様”こと宮本恒靖氏も負けてはいない。1977年2月7日生まれの45歳。頭脳派DFとして活躍し、G大阪で2005年のクラブ初優勝に貢献。日本代表としてはW杯2大会に出場し、2002年の日韓大会では鼻骨を骨折した状態ながら“バットマン”として奮闘。類い稀なリーダーシップで長らく日本代表の主将を務め、2004年のアジア杯優勝ではその存在が大きくクローズアップされた。現役引退後、自慢の語学力を武器にFIFAマスター(FIFA大学院)を卒業。2015年からG大阪でアカデミーのコーチ、ユース監督、U-23監督を務めた後、2018年途中にトップチームの監督に就任し、同年の9位から7位、2位と結果を残した。

 しかし、2021年に成績低迷で途中解任。選手とのコミュニケーション不足も指摘されるなど、後味の悪い形でクラブを去ることになり、それ故に監督としての手腕にも懐疑的な見方がある。また、今年3月から日本サッカー協会の理事、会長補佐を務めており、現状は現場の監督よりも日本協会幹部としての道を歩んでいく方針だ。それでも「代表監督=その国の顔」であり、人気面を考えるとビジュアルも無視できない大事な要素。コーチングスタッフの中でしっかりと役割を分担できれば、そのリーダーとして機能する可能性はある。

 さらに、今大会開幕後に一気に“待望論”が持ち上がっているのが、本田圭佑である。1986年6月13日生まれの36歳。日本代表としてW杯3大会連続に出場し、日本人歴代最多の4得点を記録。イタリアの名門ACミランで10番を背負った男でもある。現在、現役選手としては無所属。その中で今大会の日本代表戦で自身初の解説に挑戦すると、元来の独特かつ遠慮のない物言いに加えて、確かな戦術眼を披露。SNSを中心に大きな反響を得た。そして、テレビ朝日の「報道ステーション」に内田篤人氏と共演した際に、「W杯に監督として?」との質問に「できると思いますよ。いつか日本で」と即答し、「世界一を狙っているから代表監督になりたい」と熱い思いを口にした。

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やはり今後も日本人監督にすべき?